WAKA・和花

WAKA・和花の「和」は、古くから日本の名を称し、また日本文化を特徴的に表すときに使われる言葉です。また、和は輪(わ)にも通じ、人の絆、繋がりなどを意味するものでもあります。
特別な日に使いたくなる重みのある上品な形状と意匠化された器には、ほっとする安心感があります。日常使いにすると、料理を引き立てる淡い色彩が和みのひとときをもたらせてくれる、そんな魅力もあります。

日本の伝統模様を和みの色でつづる。

WAKA・和花は、万葉集で最もよく詠まれる花の萩、桃山時代に伝わった織物の紗綾(さや)の地紋が、以後おもに綸子(りんず)地紋に用いられるようになった卍をベースにした紗綾(さや)紋様、雪の結晶をモチーフにした雪輪紋様などを使い、その模様を連ねたり、ちらしたりすることで日本人が大切にする「間」を表現しています。
全体の印象は日本人が好み馴染むような淡い色調で淑やかに仕上げています。
 
WAKA・和花は転写という技術を用いています。ひとつの模様を描き出すために18版もの版をおこします。

手刷りや機械刷りとそのときどきにあわせた刷作業を行います。1色刷っては乾燥させ、乾燥した上に色を重ねるという作業を丹念に続け、転写紙だけでも完成するまでに4~5日かかります。
 

転写紙について

一般的に和食器というと手描きのものが好まれる傾向にあります。
しかし、ときには繊細な彩色や複雑な図柄を製作するための技術、転写という手法が使われます。 転写、プリントというと、時間や手間をかけずに、いかにも効率だけを考え次から次へと生産できるように思われがちですが、特殊なフィルムに絵柄を印刷して転写紙を作り、それを器に貼り付けて焼成し、顔料だけを残し転写するという難易度の高い技を要する手法で行われます。

作業の工程は複雑で、焼成時の生地の縮み具合に配慮し絵柄の大きさを決め、繊細な彩色のための顔料の化学変化を予測しながら多くの色を操り仕上げていきます。また、絵柄に使用する色はそれぞれシルクスクリーンの版を作り、手描きとはまた違う熟練の技術が必要となるのです。
さらに、転写紙を貼り付ける作業は職人の手に委ねられ、繊細な技で曲面のような立体的に貼り付けるなど高い技量を要することもが多い作業です。器の傾斜や曲面に合わせた転写紙の絵柄も微妙な角度を計算して表現するなど、ひとつひとつの工程にご信頼いただける安定した高い能力をもって製作しています。